初めて映画制作の現場に関わって。
華やかにみえる表舞台とは裏腹に、制作の裏側は過酷でした。
早朝6時集合。4:30起き。撮影を終えるのは23:00を回る時も。
カメラを回す前に、段取り、照明や小物撮影機材のチェックや調整。
商店街などの撮影では通行人や、車を止める作業。
監督の「本番!よーい、はい!」とカチンコの合図で、場が一瞬で静まり返る。
張り詰めた空気、物音ひとつさせないよう全員が集中して一つになる瞬間。
その緊張感は、全員同じ方向を向いていて、好きだった。
ロケ地への車内移動も、各車両に機材をぎゅうぎゅうに詰め込んで、たまに積まれた荷物の上で移動中に食事をとる事もあった。
振り返ってみると、一番心に残っているのは、監督の掛け声。
ここぞという時に決まって言う合言葉。
「ロックしようぜえー!!!!」
この一言で、場の空気が一気に高まる。胸の底からぐわっとエネルギーが漲ってくる感じ!伝染する!。
俳優さんも、掛け声の後の演技はぐんと気持ちがこもっているのがわかった。
常に現場で指揮をし、確認し、休む間もない監督。
時には誰よりも早く現場に来て、ロケ準備をしている。
そんな姿に、スタッフも刺激され結束できた。
監督の的確な演出力、ブレない姿勢、それにやさしい!!
藤沼組は素晴らしかった!
人手不足や厳しいスケジュール。トラブルもたくさんあった。本気だからこそ、スタッフの間で火花も散った。それでも何とか乗り越えてクランクアップできた。
人と人が関わる現場は、物凄く大変だと思ったけど、やっぱり、めちゃくちゃ面白いし、勉強になった。
一本の映画に込められた愛と情熱とロック魂!
監督は編集作業に入ります。
素晴らしい作品になると信じています。
皆さん、一緒に完成を待ちましょう!
プロデューサーアシスタント 石川久絵
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2021.03.13 07:07